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水子供養のお布施(おふせ)について
京都 尼ちゃん りけいでございます
日頃お寺に、よく行っていますという方は少数だと思います。
今までお寺とは無縁だったけど 今回の水子供養がきっかけで初めてお参りに来ました という方々が大多数だと思われます。
私は 沢山あるお寺の中で尊陽院を選んで来てくださる方々には 非常にご縁を感じております。
出逢いは 偶然はありません。
お供養に来られている方々と 何処かで繋がっていると思っています。
ホームページを見て、何か共感して下さるから選んで下さっていると思うと間違いなく必然です。
自分の心が悲しみでいっぱいの中なのに、勇気を出して、お電話を頂いた時は、
私も胸が熱くなり、 まずお電話をくれてありがとうという思いになります。
赤ちゃんのためにご供養をして上げたいという一心の思いを大事に受けとり、しっかり全身全霊でご供養させて頂こうと心がピシッとなる時でもあります。
皆様がお寺に来られたときは緊張しているのが伝わります。
そして一番困られているのがお布施を渡すタイミングではないかとお見受けできます。
私は勇気を出してお寺に来てくださるだけで もうokと思っておりますので、
あまり風習にとらわれなくてもいいのではないかというのが率直な意見なのですが
知ってても 損では ないかと思うので
お布施のマナーについてお話しさせてもらいます。
【封筒と書き方について】
水子供養、 法事 などは 水引がなくても大丈夫です(水引が付いていても差し支えありません)
黄白の水引が印刷されている封筒か
無地の白い封筒に
半分より上に ‘‘お布施 ’’とかき 下に名前を書きます
封筒がない場合 半紙や白い紙でお金を包みましょう。
品物を買うのではないのでお財布からお金をだして渡すのは なるべく避けましょう
(供養をするという心遣いも大切です)
【金額】
幾ら包んだか金額は後ろか中封筒に書きます。
その時に、金○○○○円 と数字か漢字で書きます
水子供養の方は 金額が明確に提示されてますので、その金額で大丈夫ですよ。安心して下さい。。。
もし、色々進められたり、要求されることが、あれば はっきりとお断りしてください。
(そんな、お寺がないと信じますが…)
【渡すタイミング】
法事などで来られた方は 最初にお上人とお話しをする時間があればその時に 『本日はよろしくお願いします』と一言添えてお渡しするのがいいかと思います
バタバタして時間がなければ最後でも大丈夫です。
水子供養の方も 最初、名前など書いて申し込みの時に、一緒にお渡しするのがいいですね。
最初にお渡しできれば、赤ちゃんのご供養をする時に一緒にお供えできます。
ここで‘‘お布施”って何???と
思われてる方がたくさんいらっしゃると思うので少しお話ししますね
お釈迦様は幾つものお経を残しているのですが 最後に残されお経が法華経(ほけきょう)と言います。
法華経には、皆 平等に生まれ仏様になれると書いてあり、
その為には何が必要なのかを 物語のように28品に綴っています。
『即心成仏(そくしんじょうぶつ)』という言葉を良く使っています。
死んでから天国に行くためにこの世で頑張っている
(子供の頃 悪いことをすると地獄に行くよ!と言われた事があると思いますが その反対ですね)
という人がいますが
即心成仏は その反対で この世で仏になる為に日々 心を高め、
魂を磨き 一歩一歩邁進する事により仏になる事が即心成仏と言います。
この世は辛い経験をしながら大切な事を学び成長していく学びの場所です。
今、悲しい出来事に遭遇されている事は必ずメッセージがあります。
そして乗り越える事ができます。
魂が磨かれ、またひとつ仏さまに近づきます
お釈迦様は仏になるための修行があると仰っておられます。
『六波羅蜜(ろくはらみつ)』と言い
‘‘布施’’ ‘‘持戒’’ ‘‘忍辱” ‘‘精進’’ ‘‘禅定’’ ‘‘智慧”この6つの教えです
以前、般若心経のタイトル ブログでもお伝えしていますので、今回は ‘‘布施”についてお話しします。
布施とは
欲を出さず人に施しを与えること
布施の中にも3つ施しがあります。
- 財施(ざいせ) 欲をださず、金銭、衣服、食料などを施す
- 法施 (ほっせ) 物質やお金ではなく他人の めに読経をしたり、お釈迦様 の心理を説いたりする
- 無畏施 (むいせ) 不安定な心情の時、心の不 安や恐怖を取り除き、安 穏な心を与える事
皆様がお寺にお布施としてお金を包む行為は この 財施の施しになります
赤ちゃんのために お菓子やおもちゃなどをお供えするのも財施です。
法要中に亡き人のためにお経を上げる事が法施になります。
このお布施は お寺を維持するための修繕や 水子供養の環境を整えるために使われます。
お寺に来て手を合わしお布施をする行為は 六波羅蜜の修行の一つです
どうしてお布施をしなくてはいけないの と思わず 自分の魂を磨く行為の一つだと思って頂ければ私達も幸いでございます。
感謝 伊丹 理惠