水子供養
死産で赤ちゃんとお別れしたママがしたほうがよいこと
京都の ほっこりした小さなお寺で ‘‘みずこくよう”をさせて頂いている りけいでございます。
《死産の定義》
妊娠12週以降に子宮内で赤ちゃんが亡くなり、亡くなった赤ちゃんを出産する事を死産と呼びます。その時は 火葬をし 死亡届を出す事が義務付けられています。
《赤ちゃんとお別れをしたママへ》
とても辛い経験をされましたね
私も身ごもった経験のある女性として、この経験は、胸が張り裂けそうな想いです。
まず お身体は大丈夫ですか
まだまだ、こころの整理もできていない時に、何か情報が欲しくてこのページに出逢っている事だと思います。
今から お寺の僧侶としてお寺が何ができるかをお伝えしたいと思います。
出産後 ママの心も身体も心配ですが火葬をしなければいけません。
出来れば火葬する前に僧侶にきてもらい手を合わしお経を上げてもらいます。
菩提寺( ぼだいじ ご先祖様の お墓があるお寺)に連絡をすると来て下さいます。
菩提寺がなければ、葬儀社が紹介して下さいます。
この時のお布施の金額は 地域的に様々だと思いますが
個人的に3万以上は高すぎると思います。私は 自分達のできる金額で十分だと思っています。
高い金額を要求してきたり葬儀を勧めたりするお寺であれば、きっぱり断ってもいいという考えです。始めてお寺さんと出逢う場合が殆どかと思います。
分からない事だらけです
ストレートに何でもお尋ねするのが一番です。
全てが突然に訪れ、お寺を探す事もできないかもしれません
その時は 無理に探す必要もないかと思います。
遺骨をお家に持って帰ってあげて、心が落ち着いた時に、お坊さんにお経を上げてもらいましょう。
お経を上げるという事は何よりもの供養です。お経を上げる事で(一緒にてを合わします)功徳を積む事になります
功徳とは 幸福をもたらすために人のために何かする事です。お釈迦さまは 読経、写経が何よりも功徳を積む行ないと仰られています
お経を読む事で 赤ちゃんもママもパパも幸せになっていきます。
戒名をつける決まりはありません。つけようと思えばお寺さんにお願いするとつけて下さいます。金額は 相場もなくお寺の考えでおつけしているので直接お聞きするしかありません。
ただ私は、戒名は必要ではないと考えています。
ママとパパが 愛情いっぱいの名前を決めてあげるのが一番いいと思っています。
ひらがなでも漢字でも何文字でもいいのではないでしょうか
想いが詰まった名前を決めてあげて下さい。
宗派により違うかもしれませんが
名前の後には、水子(すいし)とつきます。 ○○水子
嬰児(えいじ 男の子) 嬰女(えいにょ 女の子) 0歳からオッパイをのんでる時期は 嬰児 嬰女になります。
当院では 死産で産まれてきているので 水子 と付けさせて頂いております。
次に納骨ですが
仏事のしきたりこだわらずママの想いが一番です。
ママがしたいようにして上げて下さい
誰が何と言おうが納骨をしたくなかったらしなくても大丈夫です。
《納骨の方法》
・赤ちゃんのお墓をつくる
・いずれ自分達の入るお墓をつくる
・今あるお墓(ご先祖様が入っているお墓)
・合同供養墓
・お寺に預ける
・納骨はしないで手元供養
・分骨をする (手元供養、お墓、ペンダントなどにいれ自分で持つ など遺骨を数カ所に分ける)
分骨をする事が悪いイメージを持ってらっしゃる方がいますが、分骨は悪い事ではありません。
色んな方が様々な場所で手を合わされるという意味でお釈迦さまは推奨されておられます。
決して、バラバラになるという意味はございません。
仏教では 土に還るといいますが、お釈迦さまは 変に遺骨にこだわってはいけないとも仰っておられます。
納骨は慌てず ゆっくりと考えられたらいいですね
ママの心が癒された時に一番いい方法を考えて上げて下さい
納骨の時は火葬証明書が必要となります。
後は 命日に 供養をしてあげたらいいのではないかなと思います
命日というよりも、その日はお誕生日です。
あなたは、りっぱに愛する我が子を産んでいます。
誰よりも赤ちゃんを愛しているママです
手を合わせて、お誕生日をお祝いしてあげてほしいです。
赤ちゃんは苦しんでいませんよ。
この世に産まれる事ができなかった赤ちゃんは、高霊と言われています。
命をかけてママとパパにメッセージを伝えにきています。
赤ちゃんはママに幸せになってほしいから、あなたをママに選んでいるのです。
ですから決して自分を責めるのだけはやめてください。
赤ちゃんはママが自分を責めて苦しんでいるママをみたくないと思いますよ。
でも今は
もう、いっぱいいっぱい泣いて感情をだして自分の感情を大切にしてください
心が癒されるのは時間がかかります
ゆっくりで大丈夫なので焦らないでくださいね
仏教は 常に死を直視します
この世に生まれたものは皆 死にます
私も貴方も、死にます。
いずれ死ぬのであれば、どう死ぬのかでは、なくどう生きていくかです。
お釈迦さまは
目の前に子供がいれば目の前の子供を愛してあげてください
目の前に子供が死んでいたら死んだ子供を愛してあげてください
と仰っておられます
今はきついお言葉になってしまいますが
『誰のせいでもない』 その現実を受け止めて、前に一歩…
無理にでは、なくゆっくりゆっくりと赤ちゃんの想いでと共に生きることが大切です。
ママは未来を生きなけれればいけません。
どうぞ、いつでも尊陽院に 泣きに来て下さい。
ゆっくりとママの未来を探しましょう。
どんな事でもいいので胸が苦しくなったら連絡下さいね
尊陽院は、いつでも 待っています。
感謝 伊丹 理惠