水子供養
水子供養・・・まえかけ供養は何をするのか
今 水子供養をしなければいけないのか?どこに行けばいいのか?と悩みながら、色々 探されてる方へ
尊陽院の水子供養は、個別で行い、最初から最後まで尼僧である いたみりけい が執り行なわさせて頂いております。
尊陽院では、男性僧侶が、ご供養をするのではなく、同じ立場である女性が執り行う事に、すごく意味があり大切な事であると考えています。
○水子供養をする意味
どんな事情であっても、赤ちゃんを失う事は、非常に悲しいことです。
この胸の苦しさ、痛み、切なさは、計り知れないものがあります。
日々涙の中、中々普通の生活に戻る事ができなくなってしまいます。
赤ちゃんが天国で楽しく遊んでいて欲しい
私の赤ちゃんが暗闇で彷徨ないように
と 赤ちゃんの幸せを願い、お寺でお経を上げて供養をしてもらいたいと考えられる方が大多数だと思っています。
勿論、お寺は赤ちゃんの為に供養をする場所です。
しかし、同じ悲しい思いをした私としては、
それ以上に、女性が ママが 今回の悲しい出来事をどのように受け入れ、赤ちゃんからのメッセージを受け取り、
これからどのような人生を歩み、自分の魂を高めていくことが水子供養の一番大切な事だと考えています。
自分を責め、謝ることが水子供養ではないと考えています。
尊陽院では、お経を上げる前にいくつかの事をしてもらいます。
・赤ちゃんの魂は純粋で高霊である
・祟り、妬み、恨みについて
・赤ちゃんからのメッセージ
などのお話を少しさせてもらい
どの様な思いで手を合わせたらいいのかをお伝えして供養をさせて頂いています。
お話しの時にママからの最初のプレゼントとして愛情たっぷりの名前を決めて頂きます。
色んな思い、事情から名前を決めたくないという方もいらっしゃいます。
これも、親としての思い、愛情だと思っていますので 決めなくて大丈夫です。
その時は、苗字で ◯◯家水子之霊位とさせて頂いていますのでご安心下さい。
赤いまえかけに、赤ちゃんの名前を書きます
赤色には意味があります。
・天国に行けるように、途中で迷い子にならないようにと目印
・赤ちゃんの赤で、赤色は正直な色とされています。
・赤は魔除けでもあります。
赤ちゃんが迷子にならず守って下さい
いつも元気で楽しくお空で遊べますように
など、ママの想いを赤いまえかけに込めて、まえかけ地蔵さんの首に結びます。
まえかけ地蔵さんに、全てを託します。
お経を上げ、お線香を上げ、手を合わせます。
これは、江戸時代からの習わしでもあります。
尊陽院には、まえかけ地蔵さんというお地蔵さんを建立しております。
お地蔵さんは正式には 地蔵菩薩(じぞうぼさつ)と言い、仏教の信仰対象です。
現在、仏様と言うと お釈迦様を思い浮かべるかと思いますが、お釈迦様が入滅して、この世に如来が存在しない時期がございました。
その時、この地蔵菩薩が世界の人々を苦しみから救って下さったと言われています。
優しいお顔立ちで、内面も慈悲深く、肝要である所から、いつしか、お地蔵さんは 子供を守る仏様として庶民から慕われるようになりました。
尊陽院では 赤いまえかけを、お地蔵さんの首に結べるよう、背の高さを低くさせて頂いています。
そして、いつでもお参りできるよう、外に建立しました。
お陽様が当たる明るい場所で子供達をお守り頂いています。
まえかけ地蔵さんの周りには、いつでも お花 お菓子 おもちゃなどをお供えできます。
赤いまえかけとは別に
心の整理をする意味で 赤ちゃんへのお手紙 又は自分の気持ちを 書いてもらっています。
この時間も大切な時間です。
このお手紙は赤いまえかけと一緒に供養をし毎年12月1日にお火焚き上げをさせて頂いています
お火焚き上げ(おたきあげ)とは
思いを込めたものには気持ちが宿ると考えられ
浄火(神仏に捧げる汚れない火)することによって天へ還すという意味があり、この行いのことを言います。
尊陽院の水子供養は、まえかけ供養のことで
まえかけ地蔵さんに、想いを託し、赤ちゃんと繋がる時間、自分と向き合う時間です。
悲しみや弱さを強さに変えて、スタートラインに立てるように、寄り添うことができないであろうかと切に願うところでございます。
人は直ぐに強くなれるものでは、ございません。何年も何年も掛かり、自分を見つけていき、少しづつ成長していくものです。
私達は、幸せになるために、この世に、誕生しています。
幸せになるために日々修行をしているのです。
赤ちゃんは、ママの幸せしか願っていません。
一度だけでは無く、まえかけ地蔵さんに手を合わせに来て上げて下さい。
子供達に ママの心の成長を見せて上げて下さい。
ママの笑顔を見せて上げて下さい。
私は願います。。。
自分と向き合い、祈るひとときを…
尊陽院で、水子供養を 行った日が、この日が、新たなスタートラインです。
最後まで読んで下さりありがとうございます。
合掌 伊丹 りけい