未分類
般若心経
京都 尼ちゃん りけいでございます
以前 般若心経は 意味がわからなくても いいのでは と書いた事があるのですが、全然、訳して
いなかったのですが
瀬戸内寂聴さんが
『花のお経』276字の宇宙として 現代語訳されているのがあったのでご紹介致しますね
その前に少しだけ般若心経についてお話をしたいと思います。
あの世を 彼岸 といいます
悩みも苦しみもない悟っている境地
この世を此岸(しがん)といいます
苦しみがいっぱいある娑婆世界、わたしたちは、ここで生きています。
両岸の間には煩悩の大河が流れており、これを渡らないと、彼岸にはいきつきません。
彼岸に行くつくためには『六波羅蜜』の修行があります
あの世にいくための
私達が 日々行っている修行です。それを六波羅蜜(ろくはらみつ)と言います。
六波羅蜜とは
○布施(ふせ)
お金を寄進する
知識を人に伝える
人に親切にする
笑顔をみせる
○持戒(じかい)
戒律を守る
してはいけないことはしない
○忍辱(にんにく)
辛抱する
屈辱に耐えて平静な気持ちでいる
○精進(しょうじん)
努力する
○禅定(ぜんじょう)
心を静かに
身を慎む
○智慧(ちえ)
智慧は 5つの事が出来れば自然とついてきます
この六波羅蜜を実践しながらお経を読んだり 写したりしましょうと
お釈迦様は仰られています
その 写経 読経には短いお経であるため一番 般若心経が良く使われています。
色不異空(しきふいくう) 空不異色(くうふいしき) 色即是空(しきそくぜくう) 空即是色(くうそくぜしき)……
写経 読経には 最高の功徳(善いこと ご利益)があると言われています。
写経 読経により、平常心を甦らせ 心が落ちついてきます
心が整う事で正しい判断ができます
人生は 常に右か左か 選ばなければいけません
心が乱れていると物事への正しい判断ができず 怒涛に迷い始めます
正しい判断ができれば 人は困難や苦悩に打ち勝つ事もでき
幸せが訪れます
正しい心でいれるよう
心を整えましょう。
般若心経は仏教の教えのごく一部ですが
皆様には一番親しみもあるお経なので もっと 知って頂きたいと思いました。
意味がわかったようで分からないで大丈夫ですからね
《瀬戸内寂聴》276字の宇宙
瀬戸内寂聴さんの、仏教の奥深い世界に触れてみて下さい。
これは人が本当に幸せになるための素晴らしい仏の智慧。もっとも大切なお経。
観音様が本物の智慧を授かるために修行をしておられる時、人の全ての苦しみは失くすことができる という大きな発見をされました。
そして、私達を苦しみから救ってくださいました
観音様はこう仰いました
この世の全ての形あるものは、あると思えばあるし、ないと思えばないのです。
心で感じたり考えたりすることも、あると思えばあるし、ないと思えばないのです。
さらに観音様は
この世にあらゆるものは、人の心の描き出す幻です。そうだとしたら、生まれる事もなく滅びることもない。
汚れてもなく清らかでもない。
増えもせず減りもしない。
ないと思えば全てないのです
眼も耳も鼻も舌も身体も心もない
眼が捉える形も、鼻が捉える香りも身体が感じるものも、心が考えるものもない。
見ることも、聞くことも、嗅ぐことも、触れることも、知ることも、全てないのです
私達の人生は、苦しみに満ちています。
お釈迦様は その苦しみの原因はどこにあるのだろうと、深く考えました
そして悟られたのです
人は もともと愚かに産まれてくるので、迷い、悩み、苦しむのです
それならば、人生の苦しみをなくすには、生まれつきの愚かさをなくすことができる。
そうすれば、老いることや死ぬことですら苦しみではなくなります。と
本物の智慧とは、この世の全てのものは、あると思えばあるし、ないと思えばない ということを知ること。けれども、その智慧すらないと思えばないのです
結局 何もないのです
だから、何にもとらわれない。折角わかった智慧にもとらわれません。
菩薩さまは、本物の智慧によって、とらわれのない心になりました
死ねことにさえ、とらわれません。
もう、何も怖いものはありません。
そうして心に自由を得て、菩薩さまは永遠に幸せな地に入られました
限りない過去から、限りないみらいまで、あらゆる所にいらっしゃる仏はみな、本物の智慧により素晴らしい悟りを得られました。
仏の悟りは最高に優れていて限りなく正しく、限りなく普遍です。
人もみな、永遠に幸せな地に入るための智慧を知ることができます。
それは、有り難い仏の真言です
この真言を唱えれば誰もが、全ての苦しみから解き放されます
なぜなら、この真言こそが真実であって、ひとつの嘘もないからです。
さあ これから真言をあげよう
ガーテーガーテー パーラガーテ バーラサンガーテ ボーディー スヴァーハー
般若心経 現代語訳 瀬戸内寂聴
最後までありがとうございます
合掌 伊丹 理惠